事実の力 実在する力 

心の苦しみから抜け出してわたしを生きる    Taro

3章 唯一無二のわたしを生きる7

7今が進化の時

 

礎が替わる時

自我を持ったわたしたちは、頼りになるものがすぐそこにあるにもかかわらず、自分の力だけでやろうとして来たのかもしれません。わたしたちを生み出し、生かし、成長させるもの。わたしたちに違いを与え、唯一無二の存在にしているもの。わたしたちはそれとの繋がりを意識の上で断ち切り、自我を礎にして文化や文明を築き上げて来たのかもしれません。

「意識が繋がるだけで一体何が変わるのか?」。そう思われるかもしれません。わたしたちが自らのうちにある自我の存在に気づくことで、自我は力を失って行きます。その時に心の苦しみは小さくなって行きます。自我が薄くなれば意識は繋がります。事実や実在する物事が見えるようになります。

ヒトだけが例外ではないことを、ヒトもヒト以外の動物たちと同じサイクルの中に存在していることを自覚するようになります。自覚を越えてそのサイクルを構成する一員になっていたことに気づくようになります。

わたしたちよりも頼りになるもの、つまり人智を超えてわたしたちを生み出し、生かし、成長させ、わたしたちを唯一無二のわたしたちにしているもの、命、世界、自然、宇宙との繋がりを自覚するようになります。

自我が薄くなれば理解することに固執しなくなります。分からないことは分からなくても構わないことを自覚するようになります。分からなくても感じることができれば変化します。意識の繋がりが創造性を高めてくれることを知ります。もたらされる創造性の豊かさに驚くはずです。閃きや直感が冴えるようになります。目に映らないものに導かれるようになります。導きは日常的に積極的にわたしたちに関わるようになります。その目に映らないものがわたしたちよりもわたしたちであることに気づきます。それが先人たちの伝えて来た魂や霊的なものを指していたことに気づきます。それと同時に世の中に広まっている魂や霊的なものに対するイメージ、概念が実際に感じているものとは異なっていることにも気づきます。今までの文化や文明が自我を礎にしたものであったことに気づきます。

自我を礎にしていては、自然の持つ別の側面も、この世界の実態も、わたしたち自身の実態も知ることはできません。自我を礎にしていてはこの世界の創造性の力を受け取ることはできません。創造性の飛躍も見込めません。わたしたちよりも頼りになるもの、それとの繋がりを礎にした時に自我を礎にして来た文化や文明も昇華されるはずです。

この世界はわたしたちが自身の自我を乗り越え、わたしたちの意識と繋がる時を待っています。唯一無二のわたしたちが唯一無二のわたしたちに戻り、唯一無二のわたしたちが唯一無二のわたしたちを生きて、最大限に活躍する世界、多様でありながら創造性の豊かな世界になる。その時を待っています。なぜならこの世界は創造の力そのもの、進化そのものだからです。