事実の力

わたしの体験があなたにも当てはまるなら

不器用

わたしは随分遠回りをして来た

同年代の人たちとはかなり違う

失敗が多く、何も持てなった

わたしは要領が悪く、スマートではない

不細工で格好悪い

馬鹿を見ることが多い

自分に疲れる、自分が嫌になる

どうしてこんなに不器用なのか

 

「人生は思い通り」と聞く

本当にそうだろうか

わたしがこんな人生を思い、望んで来たというのか

ほとんど疑問のまま

よくよく考えてみれば思い当たる節がある

 

そう言えば要領のいい人間があまり好きになれない

例えば逆境でも、スマートでなくても、明らかに結果は悪くても

やり切ることに心惹かれる

意識朦朧になりながら完走を目指すランナーに何かを感じる

どうあがいてもどうにもならない

止めても一向に構わない、誰も咎めない

メリットとデメリット

天秤に掛けるようなレベルをすでに超えてしまっている

周回遅れでゴールをして何になる?

どうして最後までやり切る?

わたしの頭

損得勘定の頭ではあまりピンと来ない

それでも理解したい

 「ああ立派だな」

「美しい姿だな」と感心できるわたしもいる

 

腑に落ちた

わたしの人生がスマートでない理由

確かにわたしは思い通り

と言うよりも信じた通りを生きている

ただ結果が欲しいわけではない

甲斐が欲しい

途中をじっくりと味わいたい、できる限り

見栄やプライドも超えて

誰かのためではない

モラルや倫理観からではない

社会人の責任と自覚からでもない

「そうすべき、そうしなければならないから」ではない

極端に言えば自分のためでもない

ただそうしたいから

わたしの本心がそれを欲しがっているから

 

わたしは「結果、結果」と思いながら

信じているものは途中にあった

要領の悪さ、不器用さを嘆きながら

たとえそうであっても構わないと信じていた

Es ist gut. 

これでいい

哲学者の最期の言葉を思い出した

わたしはこれでよかったのだ