事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

万物の根源、世界の起源については諸説あるらしい

哲学者や宗教家、科学者たちが言葉を残している

わたしは創造の力、進化そのものだと確信している

なぜなら、歴史がそれを証明しているから

 

ただ、わたしの中で少し気になっていることがある

あれは名もない人たちの会話だった

誰かが断言した

「この世界は愛でできているんだよ」

「この世界は愛そのもの」

わたしはその言葉を聞いた途端、抵抗したい気分になった

愛という馴染みのない言葉に、居心地が悪かったせいかもしれない

この世界には戦争や暴力があって、苦しんでいる人がたくさんいる

「何が愛か」という思いもあった

自分の考えに間違いはないと確信しつつも、何かひっかかる

それはたぶん、愛というものに対してだと思う

 

わたしはなかなか素直になれない

それでも、わたしの中に確かにある優しさと愛情

生まれつき持っていたもの

育ててもらう中で一緒に育ててもらったもの

たまには表現しようかと思う

わたしを見ている、別のわたしがいる

素直になろうとするわたしをすぐさま遮って、茶化す

愛に抵抗したがるわたし

気恥かしい

直視したくない

早く離れたい

わたしはまたぶっきらぼうな態度に出る

幼い頃の記憶

近所の大人たちに「優しいね」と言われた記憶

人目を気にしない子どものわたしでいられたら

 

玉ねぎのようにわたしは幾重にも重なる

皮むきの果てに、どんなわたしがいるのだろう

飾りのない、混じりっ気のない

シンプルでいて、力強い

他には全くない、ユニークなわたし

遮る者がいなくなった時

わたしは自分の正体を知るのだろうか

わたしは愛そのものだったと、知るのだろうか