神様へのお供物

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

主人公

ある目的でわたしは旅に出た

旅すがら色々な人に出会った

楽しい時間を分かち合えたことは、掛け替えのない思い出になった

お世話になったお礼に、困りごとに応えたりした

意気投合して、旅に加わった仲間ができたり

小さなものから大きなものまで、ハプニングの連続だった

頼まれごとをされて、探し物をしたりもした

諍いに巻き込まれて、殴り合いをした時は参った

旅はさながら冒険のようだった

 

最も衝撃的なことがあった

ある日、天からお告げのようなものをもらった

わたしはしばらく、パニックになった

わたしが体験してきた世界の

その外側に新たな世界が出現した

次元が変わったような感覚に陥った

わたしは知ってしまった

自分がいわば、操り人形だったことを

わたしは自分の意思で生きてきた

そのつもりだった

言葉を交わした時も殴り合いをした時も

けれど、違った

わたしはコントロールされていた

わたしはロールプレイングゲームの主人公だった

わたしは騙されたような気持ちになった

わたしは混乱しながらも、少しだけ冷静になれた

旅すがら、どこかでこのことを聞いていたからだ

これがいわゆる、目覚めかもしれない

先人たちの多くは、この局面を迎えずに生涯を閉じたのだろう

わたしはまだ生きている

わたしの旅はまだ終わっていない

わたしはこれからどうして行けばいいのだろう