事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

言葉

わたしが言葉を知ったのはいつだろう

この問いは

わたしが意識を持ったのはいつだろう

わたしはどこから始まったのだろう

その問いと同じくらい謎めいている

もっとも不思議なことは

当のわたしに全く分からないということ

わたしは本当に言葉を持たなかったのだろうか

 

言葉を持たない者にどうやって言葉で言葉を教えるのだろう

言葉を持たない者がどうやって言葉を理解するのだろう

わたしは初めに言葉を超えたもの

テレパシーのようなものを受け取ったのだろうか

わたしは触れた温もりや愛情から

形を超えた情報を受け取ったのだろうか

わたしは言葉を超えたものをどうやって理解したのだろう

わたしには全く分からない

 

言葉はどこから始まるのだろう

わたしの中で湧き上がるように現れて

浮かんで、消える

浮かべる感じではなく

現れては、消えて行く

言葉の始まりも、わたし自身の始まりも

わたしは始まりというものを掴めない

「始まりと終わりがある」

このわたしの考えに問題があるのだろうか

わたしは何も分からず

気がつけば、言葉もわたしもここにある