事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

重力

早く、自立しなさい

早く、自立しなければ

やっと、自立できた

わたしの力だ

わたしが、わたしが、わたしが

 

車を運転している時

友達と遊んでいる時

誰かの力だとは思わなかった

無防備で眠っている時も

赤ちゃんでもあるまいし

誰かに抱かれているとは思わなかった

うつむき座り込んでいる時

自分は独りのはずだった

 

子どもの手を引く母のように

わたしの気づかない強さと優しさで

地球はいつもわたしの手を引いてくれた

危険な目に遭わないように

宇宙の彼方に飲み込まれないように

空気や水や家や食べ物や犬や猫や

わたしの大切なものが、どこかへ行かないように

わたしたちの気づかない強さと優しさで

地球はいつもわたしたちの手を引いてくれた

 

わたしの力ではいきがることも

悩むこともできなかった

 

子どもたちの声がする

 

おはよう

こんにちは

さようなら

 

いってきます

いってらっしゃい

ただいま

おかえり

 

いただきます

おいしいね

ごちそうさま

ありがとう

 

わたしたちは宇宙の子ども、地球人

平凡な暮らしなど、あるのだろうか

代わり映えしない日々など、あるのだろうか

それでも、わたしには価値がないと言うのだろうか