事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

わたしと恐れ

わたしは恐れに騙され続けた

恐れの言うことは外れる

的中率が異常に低い

恐れが指したその頃が今になった時

それは白日に晒される

恐れは信用に値しない詐欺師

いつものわたしなら、もう相手にしない

 

ところが、恐れに対してはそうはならない

わたしは恐れの発言が間違いでも、嘘でも気にしない

恐れに対してはこれ以上ない寛容さを見せる

わたしは恐れに騙されて来た自覚がない

わたしは何を恐れていたのか

恐れていたことが過ぎる頃には

わたしはすっかり忘れてしまう

だから、恐れがどれほどデタラメか、検証されたことがない

そして、わたしはまた新しい恐れに騙される

 

恐れは自分の発言が間違いでも、嘘でも気にしない

話題は今にない、未来と過去にたくさんある

ここではどこかに無尽蔵にある

恐れは話題を変えて、忍び寄る

わたしはまた恐れに支配される

 

わたしの記憶が正しければ

わたしはかつて一度も死んだことがない

この世界は一度も終わったことがない

言い換えれば、問題はなかった

ずっと問題のないわたしとこの世界に

また、恐れは現れる

「どうなるか分からない」と

何という、身の程知らず!

 

恐れがわたしに勝つことはない

わたしは恐れに囚われても

また、いつものように事は過ぎている

恐れの発言が的中しても

また、いつものように事は過ぎている

恐れに騙され続けるわたしは、何と人が好いのだろう

わたしは愛情そのもの

だから、それは当然のことかもしれない

それでも、もう飽きてしまった

恐れは生命危機のアラーム

防衛本能に過ぎなかった

ところが、肥大化してしまった

この幻は永くわたしを脅かすようになった

恐れに前向きな意味を与えてあげようか

恐れの言うことは外れるのだから、恐れの登場は

「あまり相手にするな、気にするな、やがて過ぎ去る」のサイン

 

恐れがわたしに勝つことはない

恐れの発言が完璧に的中する時

つまり、事が過ぎ去らない時

その時、わたしはすでにこの世界を去っている

恐れを道連れにして

だから、恐れがわたしに勝つことはあり得ない