事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

視点  ~祝福ⅳ~

諸行無常の中

変わらないわたしの視点

主観と呼ばれる、その場所から見える景色

消灯後の真っ暗な部屋にいるような

それでも、体を持っていない

体がないのだから、目もない、脳細胞もない

見えるわけがないではないか

どういうことだろう

それでも、いつもの定位置

わたしの視点はそこにある

 

脳細胞の中に意識がある

わたしはそう思っていた

常識とは違うのだろうか

意識の中に脳細胞が、体があるのだろうか

 

宇宙に似た無限大の深淵

永久の時

たったのひとり

永遠の孤独

どれだけ、寂しかっただろう

無限であり、すべてであるあなたは

寂しさの感情を持っていたに違いない

父の厳しさも

母の優しさも

兄弟姉妹を思う気持ちも

騒々しさも

友情も愛情も温もりも

何もない暗闇

いや、すべてがある暗闇

どれだけ、退屈だったのだろう

天才のあなたは問いと答え

願いと願われるものを同時に持っているのだから

 

いよいよ、その時は来た

敢えて不自由な

限りのある形を創り出す時が

やがて、時は経ち

わたしが見ている現実世界を創り上げた

 

いつかこの体から降りる時が来るのだろう

それでも、前ほど怖くはない

わたしは今回の人生が終わっても

またあの暗闇に帰るのだから

この視点

いつもの定位置に在り続けるのだから