神様へのお供物

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

レール

将来が約束された

出世街道、まっしぐらのはずが

エリートコースから外れてしまった

名門大学にまた落ちてしまった

一流企業に採用されなった

キャリア組に入るはずが

わたしはレールから外れてしまった

人生が終わった

 

わたしはどうしてしまったのだろう

頭のいい、優秀なわたしが

頭のいいわたしが現実さえ見えない

頭のいいわたしが事実さえ分からない

頭のいいわたしに限って、そんなはずはない

わたしは優秀なのだから

 

わたしは幻想を生きている

わたしにはそれがリアルな世界

レールがどこにある?

コースがどこにある?

将来が約束された?

一秒先の未来さえ分からないわたしが?

的中率100%の預言者でもないわたしが?

あり得ない

誰が作り出したレール?

親の教え?先生の教え?社会の要求?

まさか!?

仮にそうだとして、誰かに強制された?

まさか!?

仮にそうだとして、どうして、心の中にまで取り込んだ?

どうして、信じることができた?事実でさえないものを

どうして、幻と事実をすり替えられた?

わたしは何もなかったところに新たに作り出す

やがて、わたしはその自分が作り出したものに縛られる

わたしは理性的だったはず

これではまるで信者

盲目的な信者

 

どれもこれも幻

頭のいい、優秀なわたしが

優秀?

誰かよりも優れている、誰かよりも秀でている

誰かよりも?

それさえもおかしい

わたしは誰とも違う

わたしはわたしで、あなたはあなた

比較の対象にもならない

比べることはできない

それが事実

 

あれもこれも幻

まるで自己催眠、洗脳状態

わたしはどうしてしまったのだろう

頭のいいわたしがどうしてこんなことになったのだろう

不器用

わたしは随分、遠回りをして来た

同年代の人たちとはかなり違う

失敗が多く、何も持てなった

わたしは要領が悪く、スマートでない

不細工で格好が悪い

馬鹿を見ることが多い

自分に疲れる

自分が嫌になる

どうして、こんなに不器用なのか

 

「人生は思い通り」と聞く

本当にそうだろうか

わたしがこんな人生を思い、望んで来たというのか

ほとんど、疑問のまま

よくよく考えてみれば、思い当たる節がある

 

そう言えば、要領のいい人間があまり好きになれない

例えば、逆境でも、スマートでなくても、明らかに結果は悪くても

やり切ることに心が惹かれる

意識朦朧になりながら、完走を目指すランナーに何かを感じる

どうあがいても、どうにもならない

止めても、一向に構わない

誰も咎めない

メリットとデメリット

天秤に掛けるようなレベルをすでに超えてしまっている

周回遅れでゴールをして、何になる?

どうして、最後までやり切る?

わたしの頭

損得勘定の頭では、あまりピンと来ない

それでも理解したい

「ああ、立派だな」

「美しい姿だな」と感心できるわたしもいる

 

腑に落ちた

わたしの人生がスマートでない理由

確かにわたしは「思い通り」

と言うよりも、「信じた通り」を生きている

ただ、結果が欲しいのではない

甲斐が欲しい

途中をじっくりと味わいたい

できる限り

見栄やプライドも超えて

誰かのためではない

モラルや倫理観からではない

社会人の責任と自覚からでもない

「そうすべき、そうしなければならないから」、ではない

極端に言えば、自分のためでもない

ただ、そうしたいから

わたしの本心がそれを欲しがっているから

 

わたしは「結果、結果」と思いながら

信じているものは、途中にあった

要領の悪さ、不器用さを嘆き、思いながら

たとえそうであっても、構わないと信じていた

Es ist gut. 

これでよい

哲学者の最期の言葉を思い出した

わたしはこれでよかったのだ

 

完璧主義者

わたしはどこから来たのだろう

わたしには始まりの記憶がない

フェードインするように始まった

いつからか目が覚めていた

どうやって目が覚めたのだろう

目覚めるのは難しい

ただ目が開いても、何も始まらない

そこに意識がなければ、世界は始まらない

 

わたしはどうやって肉体を纏ったのだろう

誰がわたしを作ってくれたのだろう

単純な細胞でさえ、創り上げることはできない

マジックでも起きなければ、生き物にならない

一体、どれほどの準備をしてきたのだろう

計画書がなく、生きた体、機能する体など、できる訳がない

体が自由に動く

意図してから、動いているのか

意図と同時に動いているのか

自分にさえも分からない

瞬時に反応してくれる

 

おかしいかもしれない

それでも、道行く人を見て、呟いた

「上手くできているね」

「ここまでよく頑張ったね」

「よく生きていられるね」

「凄いね」

 

有史以前からの進化計画

永遠の時、ずっと準備をしていた

ついに目を覚ます、その一点を狙って

 

体を纏った気分はどうですか?

心地いいですか?

呼吸は上手くできますか?

空気の濃さ、味はどうですか?

重力の大きさはどうですか?

丁度いいですか?

意識の具合はどうですか?

どこかに不備はありませんか?

五感で感じている、この世界のこの辺が欠けている、とか

そういうことはありませんか?

永年、練りに練った力作揃いです

臓器を持った気分はどうですか?

死ぬまで停止しません

精密に作られた心臓の鼓動はどうですか?

いい音でしょう?

 

体が動く気分はどうですか?

生存競争を戦い抜いて

あなただけが全戦全勝しました

あなた以外は全員、死にました

厳密には、生まれることさえできませんでした

生まれるには100%の勝率でなければなりません

完璧な勝者だけに与えられた特権です

宇宙が始まって以来、無数の選択肢がありました

あなたが生まれて来ない選択肢も無数にありました

こっちを選べば、生まれない選択肢が、無数にあったのです

それにもかかわらず、一度も間違えませんでした

たったの一度も、です

だから、あなたは体を纏い、生まれて来ました

あなたは選ばれし者です

生きている気分はどうですか?

あなた以外の、無数の敗者には味わえない感覚です

生まれることのできた、あなただけの気分です

意識の創り出す世界は、体はどうですか?

面白いですか?

あなたは楽しいですか?幸せですか?

 

あなたが死んでいた選択肢も無数にありました

こっちを選べば、死んでいる選択肢が、無数にあったのです

それにもかかわらず、一度も間違えませんでした

たったの一度も、です

だから、あなたは今、生きています

あなたは選ばれし者です

生まれる前も生まれてからも完璧です

生きるには100%の勝率でなければなりません

完璧な勝者だけに与えられた特権です

これからはどうでしょう?

これからもそうかもしれません

有史以前から完璧だったのですから

たまたま、勝ち続けた?

偶然に全勝した?

この世にたまたまや偶然など、あるのでしょうか?

 

レッスン1

誰のために焦る

誰の人生?

主人は誰?

人生の軸を他人に置いていないか?

焦りがどんな仕事をした?

焦りが何を解決した?

焦りの功績は?

不安を煽ることしかできない

まるで評論家かコメンテーター

お前がどんな仕事をした?

お前が何を解決した?

 

お前よりも信頼できるものがある

今まで気づかなかった

お世話になりながら、存在さえも気づかなかった

称賛どころか気づいても貰えない

他人からの承認など、一切求めない

それでも、仕事をして来た

完璧にやり遂げた

こんなに凄い存在がいるのだろうか

 

それは現実

それは、わたしがここにいる事実

それはわたしの存在

それは、わたしをここまで連れて来た人生の流れ、世界の流れ

 

お前はこれまでも四六時中、現れた

お前は不安を煽ることしかできなかった

お前の言うことは全部、嘘だった

わたしがここにいるのだから

わたしは全部、越えて来たのだから

お前はこれからどうする?

信頼度0のお前はこれからどうやって行く?

 

誰のために恐れる

誰の人生?

主人は誰?

恐れがどんな仕事をした?

恐れがわたしを守ってくれたのか?

何から守ってくれたのか?

お前は煽ることしかできない

まるで評論家かコメンテーター

お前がどんな仕事をした?

お前が何を解決した?

 

お前よりも信頼できるものがある

今まで気づかなかった

お世話になりながら、存在さえも気づかなかった

称賛どころか気づいても貰えない

他人からの承認など、一切求めない

それでも、仕事をして来た

完璧にやり遂げた

こんなに凄い存在がいるのだろうか

 

それは現実

それは、わたしがここにいる事実

それはわたしの存在

それは、わたしをここまで連れて来た人生の流れ、世界の流れ

 

お前はこれまでも四六時中、現れた

お前は煽ることしかできなかった

お前の言うことは全部、嘘だった

わたしがここにいるのだから

わたしは全部、越えて来たのだから

お前はこれからどうする?

信頼度0のお前はこれからどうやって行く?

誰がお前を必要とする?

世界を股にかける

原初のわたしは自由だった

「べき、ねばならない」は後から来たもの

「べき、ねばならない」など、実在するのだろうか

わたしは子ども心に知っていた

その言葉を発する大人たちから、嫌な力を感じていた

抑え付けられるような、暴力に似た力

 

疑問と違和感を持ちながら、大人になろうとしたのかもしれない

「べき、ねばならない」という絶対的で、正しそうなものを

わたしは心の中に受け入れ始めた

そこから、おかしくなった

次第に力を失い始めた

 

ありのままのわたしが、分からなくなってしまった

「ありのままでいい」は、気楽な言葉ではない

現実逃避のような、生ぬるい言葉ではない

ありのままでいるだけで、力を受け取ることができた

自分の人生の答えを自分の中から導き出せた

「べき、ねばならない」を受け入れてから

答えを外側のどこかに求めた

それはいつまで経っても見つからなかった

初めからどこにも存在しなかったのだから

 

わたしはこの辺りの理解ができていなかった

整理されず、混沌としていた

わたしはようやく気がついた

わたしは二つの世界を股にかけていた

 

自然界と社会

わたしにはふたりのわたしがいた

原初のわたしと後からできたわたし

具体的な個人としてのわたしと、集団の中のひとりとしてのわたし

自由なわたしと制限のあるわたし

本心のわたしと建前のわたし

自然界には自然界の、社会には社会のルールがある

世界には相容れず

不可侵のままでいた方がいいこともあるのだろう

両立することでヒトは輝けるのかもしれない

若いわたしには、この辺りの“建前”が分からなかった

 

もう一度、原初のわたしに戻る時が来た

そうすれば、わたしは輝く、世界は輝く

ありのままを思い出した者たちが

自分の役割を自覚した者たちが、自分を生かす

すべては違った存在

すべてはたったのひとつ

同じものはふたつとしてない

多種多様であるという、当たり前過ぎる、ただの事実が

殺されることなく、躊躇されることなく

そのまま発揮されてしまう

創造性の世界は、否応なしに飛躍してしまう

世界は創造の力そのもの、前進する力そのもの、進化そのもの

創造性の飛躍を世界は歓ぶに違いない

創造性の飛躍を拒むことができるだろうか

世界に逆らってまで、生きていられるだろうか

年齢

「いい歳をした大人が」

「年相応の」

「歳の割に」

「いい歳の重ね方をした」

「30代、40代でしておくべきこと」

日常で耳にする、年齢についての言葉

わたしも歳を気にしていた

あれは不要な考えだった

 

若年者の割に成熟している人がいる

魂の年齢からすれば、当たり前のこと

生き死にを何度も何度も経験して来た

経験豊富な古い魂には、今生の年齢など価値がない

その人の実態を全く表していない

 

わたしが実在できる空間

それは今という意識の空間

過去と未来は頭の中、生きられる空間ではない

今にしか生きられないわたしに、年齢はあまり価値がない

わたしが5歳であれ、90歳であれ、それは今でしかないのだから

 

わたしは平均ではなく、一度きりの具体的な個人

わたしは平均年齢を生きたりはしない

一瞬先でさえ見通せない、いつまで生きるか分からない

そんなわたしに

人生の曲がり角、人生の折り返し地点など存在できない

今生、一度きりを生きているわたしに

後戻りのない、過去から未来への、流れを生きるわたしに

今にしか生きられないわたしに

第二の人生も、老後もない

「人生の曲がり角、人生の折り返し地点」

「第二の人生、老後」

何もなかったところに、そのままがシンプルでよかったところに

事実に基づけない、訳の分からないものが出現する

ヒトはわざわざ、複雑にしておいて、わざわざ、はまり込む

「もう何歳だから、これをしておくべき」、とか

「何十代でしておくべきこと」、とか

いつまで生きるかも分からないわたしが

わたしを知らない他人の誰かが

人生の逆算をして、しておくべきことを設定する

人生設計

生き死にさえも管理できる、コントロールできると思っている

いかにもワタシらしい言葉

こういうものは一体、誰の作為だろうか、誰の仕掛けだろうか

 

この世にひとりしかいない

この世にひとつしかない、人生のテーマを持った者たちが

古い魂の若年者たち、年長者たちが

若い魂の年長者たち、若年者たちが

必然という、それぞれの一本道を歩いている

今にしかできない経験を、今、している

「あいつは歳の割に幼い」と言うな

「あいつはいい歳をして、みっともない」と言うな

他人を馬鹿にするな

他人の人生を馬鹿にするな

その人は今、その人がすべき経験をしているだけなのだから

鼻歌

彼女は凄い

わたしにキツイことを言われても

程なく、鼻歌を歌っている

昔のわたしは、「よく鼻歌なんか歌えるな」と理解できなかった

呆れるような気持ちだったと思う

今は違う

彼女は明るく見えても、能天気ではない

よく周りを気にしている

よく気が利く、鈍感ではない

 

わたしならどうだろう

何時間、気にしているだろう

一日、二日、それ以上、囚われているだろう

過ぎ去ったことが何度も何度も蘇る

怒りがぶり返す

姿のない相手と対峙する

わたしは失った分を取り戻そうと

必死に、何度も何度も相手を責める

わたしは我を忘れて、空想世界に没頭する

 

彼女はどうして、鼻歌が歌えるのだろう

彼女の本心は分からない

彼女も人間、全く気にしていないことはない

それでも、クヨクヨしているようには見えない

深刻な顔をしたり、怒りを撒き散らしたりはしない

心掛けて、歌っているようにも見えない

その姿はとても自然に見える

 

そう言えば、自然界の生き物はとてもさっぱりしている

いつまでも、クヨクヨしたり、深刻になったりはしない

いつまでも、怒りを持ち続けたりはしない

空想世界で格闘している生き物を見たことがない

喧嘩をしても、さっぱりとしている

それは丁度、鼻歌を歌う彼女のように

 

彼女たちにあって、わたしにないものは何だろう

彼女たちとわたしの違いはどこにあるのだろう

わたしはどうして、いつまでも空想に耽るのだろう

姿のない相手と対峙して、何を取り戻そうとしたのだろう

わたしは何を失ったのだろう

自尊心?プライド?

そもそも、本当に何かを失ったのだろうか

わたしはここにいない相手と

ここで起きていない出来事に

どうして、ムキになっているのだろう