事実の力

わたしの経験があなたにも当てはまるなら

はじまりはわたしの心

見えるものは強い

見えるものは信じられる

見えないものは無に等しい

見えないものは心細い

見えて来ないと不安に駆られる

 

見えるもの、例えば、現実

現実は過去のわたしが作り上げたもの

過去のわたしの信念、感情、思考、行動が形になったもの

特に信念は自覚しにくい

わたしは自分の本心を理解していない

自分を苦しめる信念や思い込み、固定観念を持っていたりする

わたしの信念、思い込み、固定観念を通して、感情が生まれる

わたしの信念、思い込み、固定観念を通して、思考が生まれる

わたしの信念、思い込み、固定観念を通して、行動が生まれる

信念はこの世界を見る、色眼鏡のようなもの

だから、自分の本心と向き合うことが最も創造的なこと

 

わたしは見えるもの、現実と格闘する

苦しい現実、難しい現実

わたしは現実が気に入らない

わたしはこんな現実を望んでいない

わたしはずっと苛立っている

どうすれば、ここから抜け出せるのか

わたしは現実を前にもがいている

わたしは完全に深みにはまって行く

同じような状況が延々と続く

わたしは現れた現実に同じ反応をする

やたらむやみに怒り、苛立ち、恐れ、悲しむ

そうすると現れる

やたらむやみに怒り、苛立ち、恐れ、悲しまなければならない現実が現れる

同じような状況が延々と続く

わたしはそのことに気づけない

 

わたしに必要なこと

見える現実よりも見えない未来を信じること

過去のわたしの信念、感情、思考、行動が形になったものが現実

言い換えれば、現実という過去に囚われないこと

わたしに必要なこと

見えない信念、感情、思考を甘く見ないこと

 

はじまりはわたしの心

今のわたしの本心

今のわたしの信念、思い込み、固定観念

自分を傷つける、信念、思い込み、固定観念を持っていないか

はじまりはわたしのこころ

今のわたしの心の状態、感情

やたらむやみに怒り、苛立ち、恐れ、悲しんでいないか

はじまりはわたしの心

わたしはどうありたいか、というわたしの本心からの思い

それはまだ、形になっていない、見えていない

だから、心細い

それでも、今ある見えないものを信じられなければ、変わらない

今のわたしの本心、心の状態

それが未来という、これから現れる現実になるのだから

出所と気づき

あの日の体験で知ったこと

それはあるものに囚われて生きて来たこと

体験以前に意識をしたことがない

言葉で聞いたことがある程度

それは自我

あの体験を通して、わたしはそれを初めて知った

 

わたしは思い通りにしたい

コントロールしたい

分析する、思案する、計画する、予測する

それでも、現実はそうはいかない

体がどうなっているのか、世界がどうなっているのか

分からない、コントロールできない

わたしは焦る、やたらと怒る、苛立つ

わたしはやたらと悲しむ

それでも何とかなっている

ことは過ぎ去っている

わたしはそのことに気づけない

わたしは自分で生きていて、コントロールしていて

生かされているとは思えない

 

わたしは比較する

比較の中で自分の立ち位置を知る

比較を通して、自分の価値を知る

わたしは優秀であろうとする、誰かよりも

わたしは金や物、肩書きを持とうとする、誰かよりも

わたしは嫉妬する、卑下する

見下す、優越感に浸る

比較の中で苦しむ

 

わたしはむやみに心配する、恐れる、不安に駆られる

まだ起きていないことに

わたしは後悔する、もう終わったことに囚われる

今にしか生きられないわたしが、過去と未来に生きている

ここにしかいられないわたしが、ここではないどこかを向いている

体は今ここにあって、意識は他を向いている

ありのままの自分ではなく、「誰かよりも」を生きようとする

誰にもなれない、わたしでしかいられないわたしが

今にしかいられないわたしが、今のわたしを認めない

今のわたしはダメで、ここにはいないどこかのわたしを見ている

存在しないわたしを見ている

「改善、足りない、もっともっと、今よりも」はその現れ

「人間も進化する生き物、上昇志向があるのは当たり前」

「より良く生きるのが人として当然ではないか」

こういう大義に隠れて、不自然さが見えない

 

四六時中、流れる考え

今起きていないことが現れては消えて行く

ここにいない相手と格闘する

頭の中の物語

あの人はああに違いない

事実を知らないわたしが決めつける

思い込み

あれは高尚な生き方で、これは低俗な生き方

人はこうあるべき、こうしなければならない

時代や場所によって変わる、相対的な価値を絶対化する

固定観念

 

出所は同じ

それが自我

自分と他人を区別する、自己認識だけの機能を越えたもの

自我は事実に基づけない

幻を事実のように見せる

今を基準にできない

自然界に生きていながら、自然のそのものでありながら

わたしの意識を自然界から切り離してしまう

「自然はいいね、自然は素晴らしい」と言うのはその現れ

命そのものでありながら、わたしの意識を命から切り離してしまう

「わたしの命」と言うのはその現れ

宇宙に生きていながら、わたしの意識を宇宙から切り離してしまう

わたしは宇宙の話に馴染みがない、どこか遠くの話で普通の話とは思えない

 

自我はわたしにヴェールをかけている

わたしには事実が見えない、この世界の不思議が見えない

奇跡が見えない

わたしの本心と世界との繋がりを、意識の上で遮断している

切り離せないものから切り離している

「自分」という文字がそれを表している

自らを切り離せないものから分けている

だから、わたしは繋がっていながら、孤独感を覚えている

 

自我の影響は計り知れない

それでも、救いがないとは思えない

気づきの力がそれを教えてくれる

ただ、それに気づく時

もう気づけなかった過去には戻れない

わたしは気づいた所から、ゆっくりと自然に成長して行く

インターネット

この世界は相似形でできているのだろうか

インターネットの世界はこの世界の縮小型に見える

静かな水面

小石がひとつ、投げ込まれる

波紋ができて、ゆっくりと拡がって行く

世界中の人々が投じた一石

投じた人の意図を越えて、波紋は拡がる

意図を越えて、意図と意図が出合う

形を変えて拡がって行く

そこにあるのは、もはや別の大きな生き物

わたしの背後にある、無意識の集合意識

 

画面を見ていると不思議な錯覚に陥る

見ているそのホームページやブログが

誰かが作ったように思えない

その背後にある何かがその人を通して伝えてくれる

わたしにはそう感じる

 

そこはまるで小宇宙

面白いもの

キラキラしたもの

グロテスクなもの

未知の生物

善と悪

称賛と底知れない誹謗中傷

可愛らしいもの

訳の分からないもの

残忍、残虐の限り

日向と日陰

ピカピカとボロボロ

愛と憎しみ

その中間のもの

あらゆるものがそこにある

 

インターネットを作ったのは人かもしれない

世界中のどこにいても情報が手に入る

連絡を取り合える

ショッピングができる

ビジネスができる

利便性の追求で作られたのかもしれない

それもひとつの理由かもしれない

それでも、わたしにはそれが本題とは思えない

本題は人類の意識の進化

意識の進化を加速させるために生まれた

意識の進化の先にあるもの

それは創造性豊かな世界

創造性豊かな世界を望むのは自然なこと

世界は進化そのもの、創造の力そのものなのだから

 

わたしは無数に存在する情報から

わたしを生きるために必要な情報に出合う

振り返った時にあれがなければ、今があり得ない

わたしの人生はそういう作りになっている

インターネットの発達もわたしの人生に織り込み済み

わたしの意図を越えて、人生は展開して行く

人類の意図を越えて、世界は進化して行く

傍観者

空気が澄んでいる

あれはすじ雲というのだろうか

青空は高く、いつもより鮮明に感じられる

上空は風が強いのだろう

雲は速く、形を変え行く

わたしは見上げているうちに

衛星写真を見ているような

宇宙から地球を見ている気持ちになった

 

あの日の体験で変わったこと

静かになったこと

望めば、耳から聞こえる音しかしない

静かな所に行けば

「シーン」と微かな音がしている

それまではどうだったのだろう

 

浮かんでは消える

絶え間なく現れる

他人のこと、終わったこと

どうでもいいこと、まだ見ぬこと

突飛なこと、わたしのこと

深遠なこと、如何わしいこと

脈絡がなく、ランダムにやって来る

空想、夢、幻想、物語

声のない独り言

流れる考え事

わたしはその中にいる

 

まるで物語の主人公

登場人物を評価する

批判する、否定する

相手を下げる、自分を上げる

執拗に繰り返す

わたしは食傷気味でウンザリしている

それでも、止めない

完全な惰性

わたしは人生で優先することを後回しにしている

わたしは堕落して行く

声のない独り言

流れる考え事

わたしは囚われている

 

あの体験でこうも変わるのか

自我が薄くなるとはこういうことなのか

それまで抱いていたエゴという言葉のイメージ

それとはかなり違う

自我は人生の至る所に影響を及ぼしていた

わたしは今、ヴェールを脱いで

静かな世界に佇み

初めて空を見るように見ている

人生

形のないものは形あるものを通して伝える

形あるものなら何でも使う

馴染み深い人や赤の他人、動物や植物を通して

本やテレビ、インターネット

その辺の貼り紙や新聞、雑誌のちょっとした記事を使って

他人の喜びや悲しみ、見知らぬ人たちの会話

誰かの態度や人生を通して

わたしと誰か、誰かと誰かの友情、愛情、裏切り、諍い

出来事を通して

 

そこに誰がいるか、ではない

具体的な誰が言ったとか、やったとか

信頼できる権威の発言とか

それは表面的なこと

欲しかったのは、わたしが受け取った教えや情報、感情や学び

それはその形あるもの、出来事の背後からやって来る

 

背後にあるもの、それは形を持たないわたし

このわたしよりもわたしを知るわたし

始まりも終わりも知らない、永遠のわたし

魂としてのわたし

意識としてのわたし

 

現実世界を生きるわたしは全く思い出せない

この世界にやって来る以前

わたしが今生に何を期待していたのか

何を学び、何を経験したかったのか

 

わたしは育つ過程で知って行く

記憶の点と点が繋がる

過去に起きた出来事の意味が明かされる

それはわたしの最もわたしらしい部分

ありのままのわたしを作り上げるための要素

わたしが選んだ今生のテーマ

 

わたしは何も持たずに生まれて来たとは思えない

何も持たない者が理解などできない

種やカケラを持っているからこそ理解できる

わたしは質問する時、同時に答えの種やカケラを持っているのだろう

 

わたしは育つ過程で思い出して行く

わたしが今生に何を期待していたのか

わたしの体験する人生のテーマ

ありのままのわたし

わたしは何者なのか

人生を通して、それ見せてくれている者

わたしの教育者、わたしを導く者

それは形を持たないわたし

始まりも終わりも知らない、永遠のわたし

魂としてのわたし

意識としてのわたし

 

不自然

わたしはとても不自然

自然界に生きていながら、その自覚がない人間のように

宇宙空間に浮かぶ惑星、地球に生きていながら

太陽や月や星々に囲まれていながら

宇宙に生きている自覚がない人間のように

 

わたしはとても不自然

そこから離れることのできない

サイクルの一部でありながら

「自然はいいよな」と

意識はどこか離れたところにある辺り

 

わたしはとても不自然

「よりも」を必要とする

「よりも」が寧ろ当たり前で、自然なくらい

 

わたしは優秀であろうとする

誰かよりも

わたしは持とうとする

誰かよりも

わたしは幸せになろうとする

誰かよりも

わたしは美しくなろうとする

誰かよりも

わたしは強くなろうとする

誰かよりも

誰かと比べることで自分を認める

誰かなくして、自分を認めることができない

時には劣っていることで自分を認めることもできる

わたしは誰よりもできない、持っていない

無力で惨めな悲劇のヒロイン

 

わたしはとても不自然

マイペースでいい

ベストを尽くせばいい

自分らしくあればいい

その言葉が気休めに聞こえるくらい

その言葉がどこか偽りに聞こえるくらい

ありのままを生きていないものが

自然界に、この世界にいるだろうか

わたしはわたしで他の誰かにはなれない

 

わたしはとても不自然

わたしたちが世界の中心で

世界を動かしていて

世界を変えられると思っていて

自分で生きていると思っている辺り

自分のことも世界のことも知らない

知る以前に生かされている

その自覚がないくらい

 

わたしはとても不自然

そこから離れることのできない

一体化したものでありながら

「わたしの命」と言う辺り

わたしは命からも自然からも世界からも離れられない

関係ない

焦らなくていいよ

「まだ、できないのか」

「また、失敗した」

イライラしなくていいよ

焦りもイライラも関係ないから

焦ろうが、イライラしようが

気づいていようが、いまいが

物事はちゃんと進んでいる

わたしはずっとそうやって来たのだから

一度も終わらなかったことは、なかったのだから

 

「ああやって、こうやって」

「あれをやって、ああなったら、次にこれをやって」

あまりあれこれ、先々見通しを立てなくてもいいよ

まず、できることを

やった方がいいと思えることを

目の前のことをやり始める

気が乗らなくても

淡々とやり始める

気づかないうちに調子が出ている

行き着く先に近くなると

気づかないように小さな扉が開いている

そうやって物事はちゃんと進んでいる

わたしの意図を越えて

 

わたしは焦りを越えて

イライラを越えて

見立てや計画や予想を越えて

意図や自覚や意識を越えて

ここまで来たのだから

わたしにできることは全力でやること

これはいいと思ったことを

浮かんだ考えを行動に移すこと

後はそれがスムーズに運ぼうが

頓挫しようが、方向転換しようが

関係ない

その時々でどんな感情が湧いたのか

それもあまり関係ない

ただ、やり進める

そうすると辿り着いている

わたしの意図を越えて

わたしはずっとそうやって来たのだから

そうやって進んで来たのだから

だから、今もこうしてここにいるのだから